活動報告『フランス人から見た日本茶』(オンライン講座)

冬のイベント講座

『フランス人からみた日本茶』(オンライン講座)
講師:フローラン・ヴェーグ先生(青鶴茶舗)

私たち日本人にとって馴染み深い「日本茶」に魅せられ、日本はもちろん、海外にもその魅力を発信している方がいることをご存知でしょうか?

日本初のフランス人日本茶インストラクター、フローラン・ヴェーグ先生。
日本茶インストラクターの試験は、合格率30%と言われる難関資格です。テキストも試験も全て日本語。難しい漢字も多く出てきます。母国語が日本語ではない方にとっては、日本語を学ぶところから始めなくてはいけない、大変根気がいる資格です。

しかし、本当のフローラン先生の素晴らしさは、日本人以上に日本茶を愛し、学び、そこに生きているところです。それは、フローラン先生が仕入れを全て行っている「青鶴茶舗」のラインナップを見れば、わかります。今や、日本茶の生産者及びプロも一目おく存在となりました。

そんなフローラン先生が、日本茶のどこに魅せられ、そしてどんな課題を感じているのか、お伺いし、Zoomと動画配信でみなさまにも聞いていただきました。

また今回は、参加された全員に、フローラン先生が選んだシングルオリジンの日本茶を3種類、ご自宅に送らせていただき、お茶についても先生からご説明がありました。
フローラン先生の熱い思いが参加者のみなさまにしっかり届いていることが、お寄せいただいた感想からも伺えます。素晴らしい講演をありがとうございました。


参加された方のご感想

・フローランさんご自身のこと、本音みたいなことをゆっくりきけて楽しかったです!

・日本に住んでいながら日本茶について知らな過ぎました。最近はカフェが増えてコーヒーや紅茶に詳しい人は
 多くなりましたが、日本茶に詳しい人は周りにいません。これから勉強してみたいと思いました。

・日本茶に対する熱い思いが伝わってきました。きちんと選んで正しく入れれば自宅で美味しいお茶が淹れられることがもっと広まって欲しいと思いました。三つもお茶を送っていただき、飲み比べをするのがとても楽しみです。

・講師のお話がとてもわかりやすく率直でその辺の販売の方よりよっぽど知識をお持ちだと思いました。是非今度行ってみようと思いました。但しなぜ外国人向きに発信するのをやめたのかを知りたいです。

・フローラン先生の日本茶への並々ならぬ情熱を感じる90分を堪能させていただきました。先生の品種茶への思いが詰まったお話を聞くことができ、今後自分も品種茶に関しての知識や理解を深めていこうと思いました。また、送っていただいたお茶はどれも個性的で楽しませていただいております。個人的には、在来種の梅ヶ島煎茶が独特の野生味を感じて好みのお茶です。あと、たかとりさんの進行もスムーズかつ自然な感じで好感を持ちました。

・今回はたいへん有意義な機会をいただきありがとうございました。フローランさんの人となり、日本茶への静かな情熱が感じられてあっという間の時間でした。茶園の方との関わり方、茶葉の仕入れ等、聞いてみたかったな~と思いました。

・動画配信で視聴させていただきました。日本茶の現状や品種のことを詳しく知ることが出来ました。率直な少し辛口なフローラン先生のお話しは熱意と説得力がありわかりやすかったです。視聴の途中で偶然ですが最初に飲むのにおすすめの滋賀県朝宮のお茶を淹れました。香りが良く味がはっきりとして美味しかったです。梅ヶ島も八女のお茶も楽しみにいただきます。チーズと煎茶で夕食の前にいただいてみたいと思います。

・とても勉強になりました。ありがとうございました。

・日本茶学んだはずなのに‥それが、この動画配信を、見ての最初のかんそうです。「緑色に染めたお茶」このフレーズにドキッとしてます。もう一度、日本茶学び直さないと届いたお茶は飲めない。そこまで、フローラン先生の日本茶に対する熱意を感じました。また、動画配信なので止めてかきとめたり、私が聞き逃した事をちゃんと聞いてくれるので、ホントたすかります。まだ半分までしか見てないので、時間をとって残りをみます。

・フローラン先生の日本茶に対する熱い思いと「日本人は日本茶の良さを知らない」という言葉に考えさせられました。当たり前にあったものが、このまま数十年もすれば当たり前ではなくなるかもしれない。また、品種や製法の違いに着目して日本茶を楽しむというヒントをいただき、なんとなく飲んでいた日本茶をもう少し踏み込んで楽しんでみたいという気持ちになりました。もっと日本茶のことが知りたくなりました。ありがとうございました。

・とても印象的に残っているのがフローラン先生が出されるお茶が緑のお湯と称した時…紅茶に関しても最初の頃、今でもですが、茶色いお湯を出して値段をつけてる店が多いこと…紅茶はそれでも10年前に比べると変わってきてますが、日本茶はさらに難しそうだなっと思いました。お店では当たり前のようにサービスでお茶を出すお店が日本には多いから…。そして、みんな同じ味に感じる…。その理由もわかりとても感動でした。当たり前に飲んでるお茶だから、そこに値段をつける価値を日本人がどれだけ見いだせるのか…。フローラン先生がコーヒーや紅茶と同じ様に価値あるものとして市場に出て欲しいと言っていましたが、本当に同意です。ちなみに私は3番目にオススメされていた在来が好きです。色んな温度で飲んでみたくなります。そして、フローラン先生のお店で、お茶を選んで貰いたいなとも思いました。

・<日本人なのに日本茶のことを全然知らない。旨み、渋み以外の香りのこと。こんなに美味しいものが日本に存在するのに日本人がその価値に気づいていない。>はっとさせられる言葉で、正にその通りだと思います。茶業界の人、消費者共に、日本人がどれだけ日本茶の事、日本茶の価値を理解していなのかと、とても考えさせられる内容のお話しで、何度も動画配信を聞き、全てノートに書きとりました。これは日本茶に限った話ではなく、私も含め多くの日本人は日本の事を全然知らず、興味関心がないと思います。この講座は業界の人にも是非聞いてほしい内容です。もっとフローラン先生のお話しが聞きたいので、定期的に講座を開催して欲しいです。ありがとうございました。

<講師プロフィール>

フローラン・ヴェーグ先生
(青鶴茶舗)
プロフィール
日本初のフランス人日本茶インストラクター
日本茶専門店「青鶴茶舗」店長
2005年 来日
2009年 日本茶インストラクター取得
2009年ー2014年 日本茶専門店を数多く展開している丸山園本店で販売に従事。
並行して、数多くの講座やワークショップなどを担当
2010年 日本茶店「青鶴茶舗-Thés du Japon (テ・デュ・ジャポン)」を立ち上げる
2015年ー2016年 「日本茶アワード」1次審査員を努める。
現在  全国の産地を周り、青鶴茶舗にて、シングルオリジンに特化した日本茶(国産紅茶含む)や茶器の仕入れ、日本と海外への販売を行う。

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